木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむら まさはる)による様々な随想です。様々な分野について随時、思う事や感じる事を綴ります。

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

祈・平和

ある無所属の議員から連絡を頂いて反核・平和リレーに参加した。私は幸いにも戦争を知らない世代であるが、戦争を知らないということは同時に安易に戦争に踏み切るという危うさをもはらんでいる。 米国の機密文書や公文書が次第に公開されて、これまで知られ…

世の中が見落としていた憲法

公務員とは国や地方公共団体の公務に従事する人のことであり、公務とは国や地方公共団体の事務や職務のことである。 日本国憲法第十五条には以下の要旨が記されている。 一つ、公務員の選定や罷免は国民の権利である。 一つ、公務員は全体の奉仕者であり一部…

憲法と地方公共団体

公務や公共に志を持ち、意欲ある人々や若い職員の芽を摘み取りたくない視点と財源危機の観点から地方公務員法が将来に廃止され職業のあり方自体が大改変される可能性は否定できない旨を先日の欄で述べた。 日本国憲法には地方自治に関する事は第九十二条から…

土器から鉄器に目覚める人達

縄文式土器と弥生式土器との果てしなき争いがあったと考えてみる。縄文文化と弥生文化とに価値基軸を置く人達がそれぞれの利点を主張しては相攻防する。 縄文時代は約六千年間も続いた。弥生時代も三、四百年続いた。どちらの土器の幾何学紋様が優れているか…

海千山千

海千山千という表現が使われることがある。 世慣れてしたたかなことや人のことをいう時に使う。 今では本来の語意からやや逸れた意味で経験が豊富という趣旨で使われることが多いように思う。 自分で自分のことを海千山千だ、と言うと私は世慣れてしたたかで…

子供の感性とウルトラマン

今の幼児や子供達はどういう娯楽や視覚に生きているのだろうか。私が子供の頃、今この季節は緑の濃い匂いと波の音、潮の香りと蛙の鳴き声などに包まれていた。 大阪などの都市圏に、この匂いや香りがあるだろうか。 憧れの眺めについても同様である。 先日、…

名医

怪我をしたり病気にかかったり何かを患ったりすると人は弱い立場に立たされる。医者に対して診てもらう立場にある患者は心理の上でも身体の弱みをさらけ出すことから弱い立場に立たされる。 患部を看て人や人格を見ず、という死角が医者に訪れる。まるで工場…

罠と落とし穴

獅子身中の虫、君側の女干(かん)、詐欺師、変節漢これらは人生において最も警戒を要する存在である。 これらにいつしか染まり、囲まれると気が付かない内に裸の王様と化してしまう。古今東西の世の常である。 言ってもないことを捏造して伝えることを讒言…

詐欺師の舞い

純粋に政治家になりたい、と熱い眼差しを持っている学生に接していて痛々しい気持ちになることがある。 この世界は底なし沼の上に立って暖簾に腕を押すようなそういう世界でもある。詐欺師がそこかしこで様々な舞いを舞ってくることもある。 仮面舞踏会のよ…

若い世代の眼差し

陋習とは何か、と考えた。それはそれをしなければ疎外されたり村八分に遭ったりするが、それをしたところで格別の意味や意義を持たない風習や形、しきたりのことではないかということを。 陋習の中に生きると風当たりは無いし、意志を持たないならばこれほど…

日本的な時間を蘇生しよう

東大阪市の教育委員会が市内の文化財や観光に耐えうる歴史的な由緒在る場所を持ち運びに便利な冊子にまとめた。私も手にして見てみたが、地域の再発見や新たな魅力を感じる良い試みである。 先の大戦で敗戦し、それまでのあらゆる全ての日本的な存在に自信喪…

感化される姿

この八月にヘルシンキで開催される陸上競技の世界選手権(世界陸上)の日本代表選手がほぼ出揃った。 どういう因果か偶然か、日本代表選手の中に四名も先輩や同じ空間にいた選手等がいる。それぞれの場面、それぞれの年頃に、私もかつては夢を追った時期もあ…

可能性への気付き

ニート、フリーター対策ということが叫ばれている。誰でも何らかの素質があり、本人でさへも気が付いていない能力がある。また、人生のいつかの段階で本人が予想もしないような才能が芽生えることもある。 いつかの段階で成長を重ねることもある。 十代、二…

感覚の変化

五輪と万国博覧会は日本人が世界というものを非日常の中で体感する壮大な式典という認識があった。これまでの時代はそうだった。しかし、五輪にしろ万国博覧会にしろ日本社会が国際化したのか世界に慣れてきたのか、或いは日常の一こま一こまに世界を感じる…

背中を押した瞬間の光景

私が大学一回生の頃、ふと逸話が流れてきた。 当時、箱根駅伝で有名になった渡辺康幸氏が台頭する前までの私の世代の日本記録を持っていた選手が合宿中に脱走したというのだ。 長距離部門は長距離部門で夏期は高原や山間地で合宿をすることが恒例だが、その…

陋習

昨日の欄で殴られ続けるかつての軍隊の風習・風土と今も尚、それが形を変えて多くの分野で遺伝子となって潜在している趣旨と実例を述べた。 そういう風習を経てやがて自分が上官になった人はどのような心境に陥るだろうか。百人いれば九十九人までが、自分も…

潜在する諸々の風土

右の頬を殴られれば左の頬を出し、更に左の頬を殴られれば自ら進んで右の頬を出す。右の頬を殴られれば更に進んで左の頬を出し、左の頬を殴られれば歯を食いしばって右の頬を出す。延々とこれを繰り返し意識を失うか殴る側が疲れ果てて殴る気力を失うまで続…