湯治は日本の素晴らしい温泉文化です。
湯が湧いている。
岩場から、山奥から、海沿いから。
やがて人が知るところとなり
湯を求めて訪れるようになる。
口々に湯の存在が伝わるようになる。
いつしか遠方から人々が往来するようになる。
やがて温泉を中心として街ができる。
その効能が名声になっていく。
やがて為政者や権力者がその湯の存在を知る。
そして逗留するようになる。
いつしか御用達の宿ができる。
また温泉地は波動が良い為に意欲が湧き
創造力と想像力が活発になるからか文豪が
愛するようになる。
文人墨客が逗留して構想を練ったり交流を
するようになる。
いつしか文人墨客や為政者のゆかりの宿
ができていく。
火山国である日本は津々浦々に温泉が湧き
温泉の宝庫です。
温泉は生きています。
様々な鉱物成分が湧き出て身体に染みていきます。
ラドン温泉ならば自然放射線を発して
細胞を修復していきますからガン細胞が
小さくなっていきます。
20代の頃から何度か訪れた白浜温泉でしたが
歳月を重ねて52歳の今、先日久しぶりに湯治
目的で訪れましたが湯に対する身体の反応や
感じ方が変わっていました。
若い頃は新陳代謝そのものが活発ですから
それ程身体も疲れていません。
少々無理をしても寝れば翌朝にはスッキリして
いますから温泉の効用や恩恵をあまり体感しない
のかも知れません。
風情や旅情は感じても湯そのものに若い頃は
あまり反応しませんでした。
以前、広島県内の皮膚科の開業医と話した
時に高齢の開業医が温泉を否定していました。
「温泉でアトピーや皮膚炎が治ったという
人がいますがインチキです。
温泉で皮膚炎や皮膚病が治るなんて嘘です。
身体を温めるだけだからお風呂も温泉も同じ。
温泉に効果があるなんて嘘です。」
と高齢の皮膚科の医師が言ってきた時に私は
反論し様々に温泉の特徴や効果を語り、
診察室で議論になりました。
実際にあるラドン温泉に通っていたアトピー
が酷かった女性が数週間、その温泉に通い
続けているうちに皮膚科では改善しなかった
真っ赤に腫れた顔や身体が綺麗に跡も無くなる
くらいに治癒した事例を幾つも述べても
その高齢の皮膚科の医師は否定しました。
その温泉のある地元の人々は温泉により様々な
病や皮膚病が治る事例が昔から多い事から世にも
不思議な水、神が宿る水として有神の水と
呼んでいる冷泉です。
地下に水晶の大鉱脈があり、水晶を濾して
溜まった冷泉を加温して使用しているラドン温泉
ですがその皮膚科の開業医には理解できない、
或いは理解したくない対象なのでしょうか。
その医師は腕が良く、名医として広島県では
名が知られて遠方からも患者が来る開業医でしたが
何故か温泉の効果を絶対に認めようとは
しませんでした。
意固地になっているようにも見えました。
温泉とお風呂は同じだと言う信じられない
認識でした。
温泉はその土地のエネルギー、氣を含み
生きたものです。
泉質も色や成分もその土地その土地の地下鉱脈
により多種多様です。
温泉と銭湯、お風呂は全く違います。
温泉は地下から湧く生きた薬師。
銭湯やお風呂は水道水を温めただけ。
先日、白浜温泉に久しぶりに浸かった瞬間に
思わず私は
「ああ、湯が生きている。」
と呟きました。
若い頃とは違って50代になると身体が
様々に感じ取ります。
何度か浸かっては出て、浸かっては出てを
繰り返しているうちに身体の芯から活力が
湧き出てきました。
1回の入浴に1時間以上をかけて何回も
浸かっては出て浸かっては出てを繰り返し、
それを1日に数回入浴し3日繰り返しました。
足の裏の角質が無くなりツルツルに綺麗になり、
心地良い余韻が数日が経過しても残っています。
崎の湯でのこと。
若い20代の男性が7人で車に乗り合わせて
やって来ました。
長野ナンバーでしたから、前日の夜に
皆で乗って走行してきて朝に白浜温泉に
着いたのでしょう。
私が岩場の露天風呂に浸かっては出てを
繰り返し岩場で座していると7人の若い
男性がはしゃぎながら崎の湯に入ってきました。
「うお〜すげ〜!」
「ここ、いいね〜!」
と初めて来た様子が丸分かりなはしゃぎ方を
しながら掛け湯を浴びて海際の露天風呂に
入ってきました。
まだ20代前半、皆で群れる事に安住を感じる
年頃でしょう。
露天風呂に浸かり互いに会話をしていましたが
10分するかしないうちに皆でゾロゾロと
出て行きました。
え、もう終わりか君達。
カラスの行水のようにあっという間に
出て行った若い男性7人組の姿を見て
私も20代前半の頃はまだこのような感じだった
ような記憶があるなあと回想しました。
若い頃は湯をまだ感じないのでしょう。
身体に染みるとか身体が反応するという
体感は20代前半ではまだ無いかも知れません。
そういうものかも知れませんね。
若い頃はまだ温泉と銭湯の違いすら識別して
いないかも知れません。
皆でワイワイ訪れて、皆で仲良く湯に浸かり
ワイワイ楽しく過ごして上がる。
だから温泉も銭湯も風呂も違いが無く
一緒なのかも知れません。
先日の白浜温泉にて、年齢と共に
湯に対する感覚が変わっていく事を
改めて感じました。
温泉は日本の文化ですね。
温泉は大地からの湧き出る恵みです。
温泉は生命力に満ちています。
温泉大国の日本の恩恵をこれからもしっかり
身体と心で受けていきたいですね。









